中古マンション、リフォームはする?しない?
リフォームはするか?しないか?
中古マンションでは、どうしても痛みや汚れがあったり、間取りを変更したくなったりで、リフォーム代が掛かる事があります。一番良いのはリフォームをしなくてもきれいでライフスタイルに合った間取りの優良物件を購入できれば良いのですが、価格が高かったり、立地など条件が合わなかったりすることもあるでしょう。
であれば、多少古くても痛みがあっても、立地など自分の条件に合う物件が出てきたら、リフォームを前提として購入するのもありでしょう。
和室を洋室へとか、キッチンを新品に交換する、壁紙を張り替える、玄関タイルを交換する、浴室を交換するなど購入予算と相談して検討するといいでしょうね。
最近ではリノベーション済みの物件も増えています。希望の条件に合う物件であれば、リノベーション済みの物件はお得と言えるでしょう。
自由度の高いリフォームに必要な階高は?
リフォームと言っても、壁紙を張り替える位の修繕なら問題ありませんが、間取りを変更するなど大掛かりなリフォームが必要な場合、構造的に工事不可能なマンションがあります。
「階高 かいだか」と言って、コンクリートで出来た床面から上階の床面の長さの事を言います。
この階高が低いと天井を通っている配管や配線のスペースが取れずに、リフォームに制約が出てきます。
階高が取れていないマンションは、直天井(じかてんじょう)、直床(じかゆか)と言って、天井や床のコンクリートに直接仕上げがしてあるケースがあります。
天井のスラブ(コンクリート)に直接電気配線などが打ち込まれてしまう造りになっている事があります。こうなると、配線を移動できないので、間取りを変更しようとしても、照明器具がうまく付かないケースが出てきます。直床も同様で、給排水の配管等の移動が難しく、水周りの移動が出来ないケースが出てきます。
これに対し二重床、二重天井になっているマンションは、床下も天井裏もスペースがあり、配線や配管の移動がしやすく、リフォームの際は自由度が高く有利になります。
この階高が290cm以上取られていれば、スペースに余裕が出てリフォームしやすいマンションと言えるでしょう。中古マンション購入の際は、この階高290cm以上や二重床、二重天井になっているかどうかも確認して、選択肢に入れると良いでしょうね。
ちなみに、マンションの構造自体の寿命はメンテナンスされていれば、半永久的な寿命が期待できます。しかし実際古くなって取り壊されているマンションは、35~40年程度です。これは配管設備がコンクリートに埋め込まれていたりして、設備が劣化しても対応が出来ず、建物ごと取り壊してしまうケースがあります。
二重床や二重天井になっていれば、そうした設備の劣化に対しても点検や交換が可能なので、マンション自体の長寿命にも期待できるでしょう。
リフォームの相場
おおよそのマンションのリフォーム相場です。設備のグレードによって金額は変動します。
システムキッチンの交換 50万~150万
浴室・ユニットバスへの交換 50万~150万
トイレ(便器、床、壁) 20万~50万
洗面台の交換 20万~50万
和室を洋室へ(一部屋) 25万~40万
リビングの間仕切りを撤去、クロス、床を張替え 120万前後
壁面収納(1面) 30万
防音フローリング(一部屋) 40万
畳をフローリングへ 12万
壁クロスの張替え 1,000円~1,500円/1㎡
フローロングの張替え 4,000円~15,000円/1㎡
全面リフォーム 100万~500万以上
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