一戸建ての購入記や一戸建ての売却記、中古マンションの買い方など

マンションの毎月の維持費は?

分譲マンションには住宅ローン以外に毎月掛かる維持費があります。他に毎年掛かる固定資産税の負担も少なくありません。これらを考慮してマンション購入シミュレーションを立てるようにしましょう。

管理費

マンションの管理費とは、共有部分の維持・管理に掛かる費用です。ごみ収集処理費やエントランス、駐車場など共有部分の清掃・設備交換、エレベーターの点検、管理人の窓口業務、管理会社の報酬などが含まれます。

最近のタワーマンションでは充実した共有施設(コンシェルジュサービス、フィットネスクラブ、ラウンジなど)があるので、その分管理費が高くなる傾向です。

一般的に住居個数が多いほど1戸当たりの負担が減り、管理費が安くなるのでは?と考えますが、実際には分譲価格に比例した金額になるようです。

毎月一定に掛かる管理費は安い方がいいですが、あまり安すぎても良くはありません。やはり細かい部分の管理が行き届いていないと、建物全体の印象も悪くなりますし、マンションの寿命も短くなってしまいます。中古マンション購入時には、マンションの管理が十分にされているか、管理会社も是非チェックしましょう。

広さ75㎡で月15,000円前後が平均的な管理費になります。

修繕積立金

修繕積立金は、外壁の補修や屋上の防水工事、外壁の修繕、長期的な改修・補修工事などの維持メンテナンスに使われます。設備やグレードによって補修費用も変わってくるので、その物件により修繕積立金の金額は様々です。

一般的に15階建ての中規模マンションでは、1㎡辺り202円が適正な修繕積立金の相場と言われています。

75㎡なら75×202=15,150円/月が適正と言えるでしょう。

ただ修繕積立金は、新築当初はマンションが売れやすくなるように安く抑えられ、5年や10年経ってから値上げされるケースがほとんどです。管理組合で話し合われますが、意見がまとまらず値上げを先送りされたりすると、大規模改修時には修繕積立金だけでは足りなくなり、100万単位の一時金が必要になったりするケースもあります。

中古マンションを買う際は、修繕積立金は値上がりする予定はあるのか、また20年以上の長期修繕計画を持っているかどうか、よく内容を確認しましょう。

駐車場、駐輪場、インターネット接続など

管理費や修繕積立金以外にも掛かる費用があります。それは駐車場や駐輪場、バイク置き場、専用庭、ルーフバルコニー、ケーブルテレビ、インターネット接続料などがあります。

この中で金額的に一番の負担は駐車場代でしょう。他は概ね数百円~数千円の範囲内です。

駐車場代は、近隣の月極め駐車場の相場とほぼ同じように設定されています。都市部では1万~2万円台、都心では3万~5万円位になるでしょう。

マンションの固定資産税

マンションの固定資産税(都市計画税含む)も安くはありません。

固定資産税
土地・建物の評価額×1.4%

都市計画税
土地・建物の評価額×0.3%
評価額とは物件の購入価格ではなく、市町村の税務課にある固定資産課税台帳に登録してある土地や建物の評価額のことです。)

マンションの土地部分は一戸あたりの持分は少なくなり、評価額も一戸建てに比べれば低くなります。

しかし建物部分は木造の一戸建てに比べて、耐用年数の長い鉄筋コンクリートのマンションの方が評価額は高くなります。

マンションの方が償却期間も一戸建ての倍以上になります。(一戸建て22年 マンション47年)

評価額は3年ごとに見直され、特に建物は見直されるごとに評価額は下がり、税金も安くなります。

一戸建ては、建物部分の評価額はどんどん下がり、固定資産税も安くなっていきますが、償却期間の長いマンションの建物部分は、少しづつしか安くなって行かないイメージです。

では実際のマンションの固定資産税ですが、75㎡でおおよそ10万~30万円位でしょう。(土地+建物)

築年数が新しいほど固定資産税は高いですし、年数が建てば経つほど償却が進み固定資産税は安くなっていきます。築10年の中古マンションなら75㎡で8万~15万位でしょうか。(一概には言えないのであくまでイメージです)

毎年4月に納税通知書が届き、年4回にわたって税金を納めます。一括での支払いも可能です。

ちなみに新築マンションなら当初5年間は、軽減処置により建物部分の固定資産税は半額になります。6年目以降はグンと高くなってしまいますが・・

所在地によっても大分変わってくるので、これと言う金額は出せませんが、中古マンションを買うなら、固定資産税が幾らなのか?不動産屋によく確認して把握しておきましょう。

団体信用生命保険料(フラット35のみ)

フラット35を利用した場合は、団体信用生命保険料(団信)がかかります。年に1回支払い、ローン残高に応じて保険料が決まります。2年目以降は借入残高の減少に伴って保険料も徐々に下がって行きます。借入額1000万円で1年目の保険料は35,800円です(借入額3000万円なら約3倍)。

借入額1000万円、返済期間35年とすると、年間に支払う保険料の平均額は約19,931円になります。
3大疾病保障を追加すると、ローン残高の0.3%程度の追加の保険料が必要です。

こちらで保険料のシミュレーションが出来ます。

まとめ。住宅ローン以外の毎月の維持費はいくら?

例)築10年の中古マンション 広さ75㎡

管理費 14,000円

修繕積立金 15,000円(平均値として)

駐車場 15,000円

固定資産税 12,500円(年額150,000円として)

合計 56,500円/月

結構かかりますね^^;

もちろんもっと安い管理費のマンションもありますし、車を持たない家庭なら駐車場代も掛からない所もあります。固定資産税はボーナスでまかなってもいいでしょう。しかし住宅ローン以外にも維持費分の住宅費を是非見込んで返済の計画を建てましょう。

今までの家賃が10万だとしたら、丸々10万円分を住宅ローンに回さず、維持費の分も考慮して毎月のローン返済額を決めるようにしましょう。

>> 中古マンション購入時の諸費用


不動産物件提案サービスのタウンライフです。大手の不動産会社から地域密着型の不動産会社まで、希望の条件を登録すれば、複数の不動産会社から条件に合う物件情報を無料で送ってくれます。たくさんある物件情報の中から、自分で物件を探す時間を短縮できます。
また、ネット上に出回る前の未公開物件を含めた新着情報も随時届きます。
不動産の買い替えなら、不動産売却査定サービスもどうぞ。

 


引っ越し料金を節約するにはこちら。引越し価格ガイドです。
引越し料金には定価がないので、困るのが業者によって料金が大きく異る事です。安い業者と高い業者との差は、単身引越しでも数万円、家族の引越しなら10万円以上の差が出る事もあります。
引越し価格ガイドなら、大手の引越し業者はもちろん、地元の中小引越し業者まで全国200社以上の優良登録業者から一括で見積を依頼・比較できます。申し込み後には引越し料金相場も表示されるので、相場が把握できて相見積もりの交渉材料にも使えますね。

 

↑ PAGE TOP